
廃業酒蔵を再生!滋賀・多賀発の和リキュール「SATONOWA」が挑む獣害対策と酒づくり【クラウドファンディング】
はじめに:なぜ今、このプロジェクトに注目したのか
世界的にハーブ酒市場が盛り上がりを見せる中、「ハーブ酒のススメ」編集部が今、最も注目しているプロジェクトがあります。それが、滋賀県多賀町で活動する「NPO法人おおたき里づくりネットワーク」の岩下晃士さんが手掛けるハーブ・リキュールづくりです。
岩下さんの取り組みは、単なるお酒づくりではありません。ハーブ酒を通して地域コミュニティを再生させようとする、熱い想いが詰まっています。今回は、滋賀へ移住し、地域おこし協力隊として活動しながらこの事業を立ち上げた岩下さんに、プロジェクトの背景と新作リキュールの魅力についてインタビューしました 。
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なぜ今、古民家でハーブ酒なのか?
獣害という「ピンチ」を、ハーブという「チャンス」へ
岩下さんが活動する滋賀県多賀町大滝地区。ここには、かつて地域のシンボルだったものの、廃業してしまった酒蔵がありました 。岩下さんは移住後、この酒蔵を活用して「お酒造りをしたい」という思いを抱くようになります 。しかし、なぜ日本酒や焼酎ではなく、「ハーブ・リキュール」だったのでしょうか?
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その理由は、地域が抱える深刻な「獣害」と「遊休農地」の問題にありました 。 大滝地区では、猿や鹿による農作物の被害がひどく、野菜や果物を作っても食べられてしまうため、畑を放置せざるを得ない現状があったのです 。
「どうせ食べられるなら作らない」と増えていく耕作放棄地。そこで岩下さんが目をつけたのがハーブでした。香りの強いハーブは、猿や鹿が嫌がって食べないため、獣害対策として非常に有効だったのです 。
「地域の遊休農地をハーブ畑に変え、そのハーブを使って廃業した酒蔵でリキュールを作る」。この循環こそが、岩下さんがハーブ酒を選んだ理由であり、地域資源(宝)を活かす解決策でした。
プロも絶賛した「ストーリーと味わい」。グランプリ受賞が自信に
大阪インターナショナルギフトショー2025でグランプリを受賞
実は、今回のプロジェクトには強力な「実績」があります。 前作にあたる「SATONOWA(里和浸酒)2ndバッチ」が、2025年9月に開催された「大阪インターナショナルギフトショー2025」の新製品コンテストで見事、グランプリを受賞したのです。
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審査員からは、お酒としての完成度はもちろんのこと、「地域課題(獣害)を逆手に取った商品開発」や「耕作放棄地の再生」といった背景にあるストーリー性が高く評価されました。
「自分たちのやってきたことは間違いじゃなかった」。 この受賞が岩下さんたちの大きな自信となり、「もっと多くの人の日常に寄り添えるお酒を作りたい」という想いから、今回の新作「No.3」への挑戦が始まりました。
すべて純国産!多賀産ビーツとクロモジで楽しむ「森の食中酒」
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食事と一緒に楽しめるよう進化したSATONOWA® No.3
グランプリ受賞作の系譜を継ぐ最新作、それがSATONOWA® No.3です。 これまでの第1弾、第2弾は、食前や食後に楽しむ重厚な味わいでしたが、今回のNo.3は「食事中にも楽しめるお酒」を目指して開発されました。
コンセプトは、原酒から副原料まで日本の素材にこだわった「Japanese herbal liqueur」。その最大の特徴は、岩下さんが「森を感じるような香り」と表現する、独自の風味で作られた一杯となっています。
▼ 森の香りはどう作られる?多賀産「ビーツ」をはじめ、厳選された和の素材
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味の骨格を作るのは、地域で育まれた豊かな素材たちです。今回は特に、多賀町産の「ビーツ」が重要な役割を果たしています。
- ビーツ(多賀町産): 地元・多賀町で大切に育てられたビーツを漬け込んでいます。「食べる輸血」とも呼ばれる栄養価の高い野菜ですが、このリキュールにおいては、深みのある味わいと彩りを添える重要な存在です。
- クロモジ(地元の里山産):日本固有の香木の代表格です。レモンや柑橘を思わせる爽やかで気品のある香りが漂います。里山で採取したこのクロモジが、リキュールに「森の清涼感」を与えています。
- 赤シソ(大津市産): 大津市・比良里山クラブで栽培されたものを使用。クロモジの香りにシソの風味が加わることで、スッキリとした味わいになっています。
さらに、ベースとなるお酒には、日本酒の酒粕をアップサイクルした「粕取焼酎(かすとりしょうちゅう)」を使用。 これに自家栽培のローゼルや国産ニガヨモギ、甜菜糖などを漬け込むことで、ほろ苦くも奥深い「ほろにが薬草酒」に仕上がっています。
▼ 「ステーキ」などの肉料理に合わせてほしい
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「どんな料理に合いますか?」という質問に対し、岩下さんが真っ先に挙げたのがステーキです。 ビーツやハーブが織りなす複雑な味わいは、スパイスの主張が強すぎないため、ステーキのようなしっかりとした肉料理と合わせても美味しく楽しめます。ワインのように、食事のパートナーとして活躍する一本です。
▼ 初心者におすすめの飲み方は「お茶割り」
岩下さん直伝のおすすめの飲み方は、「紅茶(アールグレイ)」や「ほうじ茶」で割るスタイルです。
もちろんソーダ割りも美味しいですが、お茶で割ることで香りが引き立ち、非常に飲みやすくなります。「ハーブ酒はあまり飲み慣れていない」という方にこそおすすめしたいとのこと。また、寒い時期にはホットのお茶で割って楽しむのもおすすめだそうです。
なぜ、皆様の支援が必要なのか?酒類製造免許の取得を目指して
今回のクラウドファンディングは、単なる新商品の先行販売や資金集めではありません。 最大の目的は、「酒類製造免許」を取得するための実績を作ることにあります。
酒類製造免許を取得するためには、国に対して「継続して製造・販売できる見込みがあること」を客観的な数字として示す必要があります。具体的には、年間6キロはリットル以上の製造・販売見込みが求められます。
▼ 今回のゴール:209人の顧客獲得実績(年間 約1キロリットル分)
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この大きなハードルを越えるための第一歩として、今回のプロジェクトでは以下の目標を掲げています。
・209人分の購入実績
・約1キロリットル相当の製造・販売実績約1キロリットル相当の製造・販売実績
この数字を達成し、酒類製造免許取得への重要な裏付けを獲得をするために今回クラウドファンディングを実施しております。
岩下さんの目標は、このプロジェクトを通じて製造免許を取得し、地域の素材を使ったお酒づくりを本格化させること。そして、再生した酒蔵を人が集まる場所に変え、大滝地区全体を元気にすることを目指しています。
最後に、岩下さんからメッセージをいただきました。
【岩下さんからのメッセージ】
今回のプロジェクトでは、お酒の製造免許取得を目標にしています。製造できるようになれば、地域の素材を使ったお酒づくりを自分たちでどんどん進めていくことができます。これが町の発展に貢献すると信じていますので、ぜひご協力をお願いいたします。
また、ハーブ酒ファンの皆さんへ。この事業が進めば、多賀や滋賀の良いものを使った商品をたくさん作っていけるようになります。いろいろな楽しみを提供できると思いますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします!
地域課題を解決し、新しい「美味しい」を届けてくれるこの挑戦。ハーブ酒ファンとして、そして地域の未来を応援する一人として、ぜひ皆さんも岩下さんのプロジェクトに参加してみませんか?
▼クラウドファンディングの応援はこちらから
https://camp-fire.jp/projects/914704/
製造免許取得に向けたラストスパート、皆さんの温かいご支援をよろしくお願いいたします!
