
コーディアルとは?ハーブコーディアルの意味・シロップとの違い・飲み方を解説
目次
「コーディアルという飲み物を見かけたけれど、ジュースやシロップとは何が違うの?」
「ハーブコーディアルにはアルコールが入っている?」
このような疑問を持ったことはありませんか。
コーディアルは、ハーブや果実、スパイスなどの香りを楽しめる濃縮タイプのドリンクです。水や炭酸水で割るだけで、手軽に華やかな一杯を作れることから、ノンアルコールドリンクやモクテルの材料としても親しまれています。
一方で、国や地域によって「コーディアル」が指す飲み物は異なり、アルコールを含むリキュールを意味する場合もあります。
薬酒案内人
この記事では、コーディアルの意味やハーブコーディアルの特徴、シロップ・ハーブリキュールとの違い、おすすめの飲み方、家庭で作れる簡単なレシピを紹介します。
コーディアルとは?
コーディアルとは、一般的に果実やハーブ、花、スパイスなどの風味を砂糖や水に移した濃縮ドリンクのことです。
そのまま飲むのではなく、水や炭酸水、お湯などで薄めて楽しむ商品が多く、日本では「コーディアルシロップ」や「ハーブコーディアル」という名前でも販売されています。
特に英国では、果汁などを使った甘い濃縮飲料を水で薄めて飲むものをコーディアルと呼びます。一方、米国では甘みのあるリキュールを指す場合があり、必ずしもノンアルコールとは限りません。
日本で「ハーブコーディアル」として販売されている商品は、ハーブや果実を使ったノンアルコールの濃縮飲料であることが一般的です。
ただし、商品によって原材料やアルコールの有無は異なります。子どもや妊娠中の方、アルコールを控えている方が飲む場合は、念のため商品表示を確認しましょう。
「コーディアル」という言葉の意味
英語の「cordial」には、「心のこもった」「親しみのある」という意味があります。
語源は、ラテン語で「心」を意味する「cor」に由来するとされています。かつてコーディアルという言葉は、体を元気づける飲み物や甘い薬用酒などにも使われていました。
現在では、英国を中心にノンアルコールの濃縮飲料を指す言葉として広く使われています。
ハーブコーディアルとは?
ハーブコーディアルとは、ハーブや花、果実、スパイスなどを砂糖や果汁と組み合わせて作る濃縮ドリンクです。
代表的な材料には、次のようなものがあります。
- エルダーフラワー
- ジンジャー
- ローズ
- ミント
- レモングラス
- ベリー類
- レモンやライムなどの柑橘類
- シナモンなどのスパイス
ハーブティーとの大きな違いは、甘みのある濃縮タイプで、さまざまな飲み物に加えてアレンジしやすいことです。
炭酸水で割れば爽やかなハーブソーダに、お湯で割れば香り豊かなホットドリンクになります。紅茶やカクテルに少量加えて、香りと甘みをプラスする使い方もできます。
コーディアルとシロップの違い
コーディアルとシロップには、明確に統一された区別があるわけではありません。どちらも砂糖や果汁などを使った濃縮液を指すことがあります。
一般的には、次のような傾向があります。
| 種類 | 主な特徴 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| コーディアル | 果実やハーブ、花、スパイスなどの風味を楽しむ濃縮ドリンク | 水・炭酸水・お湯などで割る |
| ハーブコーディアル | ハーブや植物の香りを生かしたコーディアル | ソーダ割り、ホットドリンク、モクテル |
| 一般的なシロップ | 砂糖を中心に作られた甘味料の総称 | ドリンク、かき氷、製菓、料理 |
| フレーバーシロップ | 果実や香料などで風味を加えたシロップ | コーヒー、カクテル、デザート |
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シロップは甘い液体全般を指す広い言葉であり、コーディアルはそのなかでも、果実やハーブの風味を生かして飲み物として楽しむものと考えるとわかりやすいでしょう。
商品名に「コーディアルシロップ」と書かれている場合もあり、両者の境界は厳密ではありません。
コーディアルにアルコールは入っている?
日本で販売されているハーブコーディアルの多くは、ノンアルコール飲料です。
しかし、「コーディアル」という言葉は地域によって意味が異なります。米国などでは、果実やハーブで風味をつけた甘いリキュールをコーディアルと呼ぶことがあります。
そのため、海外の商品や輸入品を購入するときは、次の表示を確認しましょう。
- アルコール度数
- 品名
- 原材料
- 「清涼飲料水」「リキュール」などの分類
「ハーブコーディアル」と書かれていても、すべての商品が同じ製法や原材料で作られているわけではありません。
ハーブコーディアルとハーブリキュールの違い
ハーブコーディアルとハーブリキュールは、どちらも植物の香りを楽しめる飲み物ですが、最も大きな違いはアルコールの有無です。
| 比較項目 | ハーブコーディアル | ハーブリキュール |
|---|---|---|
| アルコール | 基本的に含まない | 含む |
| 主な材料 | ハーブ、果実、砂糖、果汁、水など | 蒸留酒、ハーブ、スパイス、砂糖など |
| 味わい | 甘酸っぱく飲みやすいものが多い | 甘み、苦味、薬草の香りなど幅広い |
| 主な飲み方 | 水割り、ソーダ割り、お湯割り | ストレート、ロック、ソーダ割り、カクテル |
| 楽しむ場面 | 日常のドリンク、休肝日、モクテル | 食前酒、食後酒、晩酌、カクテル |
ハーブリキュールは、蒸留酒などのアルコールにハーブやスパイスの香りを移して作るお酒です。
一方、ハーブコーディアルはアルコールを使わず、砂糖や果汁などによって植物の香りを引き出します。
お酒を飲まない日にはハーブコーディアル、ゆっくり晩酌を楽しみたい日にはハーブリキュールというように、気分や場面に合わせて選べます。
コーディアルの代表的な種類
エルダーフラワーコーディアル
ハーブコーディアルのなかでも、特に知られているのがエルダーフラワーコーディアルです。
エルダーフラワーは、ヨーロッパで親しまれてきたニワトコの花。マスカットや洋梨を思わせる、甘く爽やかな香りが特徴です。
レモンなどの柑橘類と組み合わせた商品が多く、炭酸水で割るとすっきりとした味わいになります。
ハーブ特有の強い苦味が少ないため、ハーブドリンクを初めて飲む方にも取り入れやすい種類です。
ジンジャーコーディアル
ショウガの辛味と香りを生かしたコーディアルです。
炭酸水で割ると自家製ジンジャーエールのような味わいになり、お湯で割るとショウガの香りが広がるホットドリンクになります。
レモンやシナモン、クローブなどを組み合わせた、スパイシーな商品もあります。
ローズコーディアル
バラの華やかな香りを楽しめるコーディアルです。
炭酸水で割るほか、紅茶やミルク、ヨーグルトなどに少量加える使い方もできます。香りが強いものは、少量ずつ加えて調整するのがおすすめです。
ベリー系コーディアル
ラズベリー、ブルーベリー、カシス、クランベリーなどを使ったコーディアルです。
甘酸っぱく、鮮やかな色を楽しめるものが多いため、モクテルやデザートのソースにも向いています。
レモン・ライムコーディアル
レモンやライムなどの柑橘類を使った、爽やかなコーディアルです。
炭酸水やトニックウォーターと相性がよく、甘さを調整しながらさっぱりと楽しめます。ジンやウォッカなどのお酒に加え、カクテルの材料として使うこともできます。
エルダーフラワーコーディアル
華やかで爽やかな香りを楽しみやすい定番タイプ。炭酸水やお湯で割るほか、モクテル作りにも使えます。
コーディアルのおすすめの飲み方
コーディアルは、割る飲み物を変えるだけでさまざまな味わいを楽しめます。
商品によって適切な希釈倍率が異なるため、最初はラベルに記載された割合を目安にしましょう。
炭酸水で割る
最も手軽でおすすめなのが、炭酸水割りです。
グラスに氷を入れ、コーディアル1に対して炭酸水4~6程度を目安に注ぎます。軽く混ぜれば、香り豊かなハーブソーダの完成です。
甘さが気になる場合は、炭酸水を多めにするとすっきりと仕上がります。
水で割る
ハーブや果実本来の風味を確認したいときは、水割りがおすすめです。
常温の水でも飲めますが、冷たい水と氷を使うと爽やかな味わいになります。
お湯で割る
寒い日やくつろぎたい時間には、お湯割りもよく合います。
ジンジャー、レモン、エルダーフラワー、ベリー系などは、温めることで香りがより感じられます。
紅茶やハーブティーに加える
紅茶やハーブティーにコーディアルを加えると、甘みと香りを手軽にプラスできます。
レモン系は紅茶、ローズ系はアールグレイ、ジンジャー系はミルクティーなど、香りの組み合わせを考えるのも楽しみ方のひとつです。
モクテルに使う
コーディアルは、ノンアルコールカクテルである「モクテル」の材料にも適しています。
例えば、エルダーフラワーコーディアルに炭酸水とレモンを加え、ミントを添えるだけでも華やかな一杯になります。
お酒を飲めない方や休肝日でも、カクテルのような雰囲気を楽しめます。
お酒と合わせる
ノンアルコールのコーディアルでも、ジン、ウォッカ、白ワイン、スパークリングワインなどと組み合わせれば、カクテルとして楽しめます。
ハーブリキュールの苦味が強く感じられるときに、柑橘系やベリー系のコーディアルを少量加えるのもよいでしょう。
甘くなりすぎないよう、最初は小さじ1杯程度から加えるのがポイントです。アルコールと合わせる場合は、チェイサーも用意し、自分のペースで適量を楽しみましょう。
簡単なジンジャーレモンコーディアルの作り方
家庭でも、身近な材料を使ってコーディアルを作れます。
ここでは、炭酸水にもお湯にも合わせやすいジンジャーレモンコーディアルを紹介します。
ショウガとレモンを使った、香り豊かなコーディアルです。作る前に、器具と保存容器を清潔にしておきましょう。
材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ショウガ | 80g |
| レモン果汁 | 大さじ3 |
| 砂糖 | 150g |
| 水 | 250ml |
| シナモンスティック | 1本(お好みで) |
作り方
- ショウガをよく洗い、薄切りにします。
- 鍋に水、砂糖、ショウガ、シナモンスティックを入れます。
- 中火にかけ、沸騰したら弱火にして約10分煮ます。
- 火を止めて、レモン果汁を加えます。
- 茶こしなどでこし、清潔な保存容器に移します。
- 粗熱が取れたら、冷蔵庫で保存します。
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炭酸水で4~6倍程度に薄めれば、爽やかなジンジャーソーダになります。手作りのコーディアルには市販品のような保存性がないため、清潔な器具と容器を使い、冷蔵庫で保存してください。
家庭の食中毒予防では、食品に菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」ことが基本とされています。
ガラス製の保存瓶
手作りコーディアルを冷蔵保存するときに使いやすい容器。容量や注ぎやすさ、洗いやすさを確認して選びましょう。
ハーブコーディアルにはどのような効果がある?
ハーブコーディアルについて調べると、「効果」「効能」という言葉を見かけることがあります。
しかし、一般的なハーブコーディアルは医薬品ではなく、特定の症状を治療したり、健康への効果を保証したりするものではありません。
ハーブコーディアルの魅力は、植物由来の香りや味わいを、日常の飲み物として手軽に楽しめることです。
例えば、次のような目的で取り入れられます。
- 水や炭酸水をいつもと違う味で楽しむ
- お酒を飲まない日のドリンクにする
- ハーブや果実の香りを楽しむ
- モクテルやカクテルを作る
- 来客時のウェルカムドリンクにする
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含まれる原材料や栄養成分は商品によって異なります。健康面を重視して選ぶ場合も、イメージだけで判断せず、原材料表示や栄養成分表示を確認しましょう。
コーディアルを選ぶときのポイント
好みの香りから選ぶ
初めて飲む場合は、自分が普段から親しんでいる香りを選ぶと失敗しにくくなります。
爽やかな味が好みならエルダーフラワーや柑橘系、刺激のある味が好みならジンジャー、華やかな香りが好みならローズ系がおすすめです。
甘さや糖質を確認する
コーディアルは砂糖や果汁を使った濃縮飲料のため、商品によっては糖分を多く含みます。
一度にたくさん入れるのではなく、薄めながら好みの甘さに調整しましょう。カロリーや糖質が気になる場合は、栄養成分表示も確認します。
希釈倍率を確認する
商品によって、3倍程度で割るものから、10倍ほどに薄めて使うものまであります。
価格だけでなく、1本から何杯程度作れるかを確認すると、商品同士を比較しやすくなります。
原材料を確認する
果汁の割合や使用しているハーブ、香料・着色料の有無などは商品によって異なります。
素材の味を重視したい場合は、原材料の並びや果汁の使用量を確認しましょう。アレルギーがある方や、特定の食品を控えている方も事前の確認が必要です。
コーディアルに関するよくある質問
コーディアルはそのまま飲めますか?
濃縮タイプの商品は、基本的に水や炭酸水などで薄めて飲みます。
原液のままでは甘みや香りが強すぎることがあるため、パッケージに記載された希釈倍率を確認してください。
ハーブコーディアルは子どもも飲めますか?
ノンアルコールの商品であれば、子どもが飲めるものもあります。
ただし、商品によって原材料や対象年齢が異なります。ハーブの種類、カフェイン、はちみつ、アレルギー物質などを確認し、年齢に合った商品を選びましょう。
コーディアルは太りますか?
コーディアルには砂糖や果汁が使われているため、飲む量によっては糖分やカロリーの摂取量が増えます。
使用量を控えめにしたり、無糖の炭酸水で薄めたりすると、甘さを調整できます。
開封後はどのくらい保存できますか?
保存方法や期間は商品によって異なります。
多くの商品は開封後に冷蔵保存が必要です。パッケージに記載された保存方法を守り、開封後は早めに飲み切りましょう。
コーディアルとモクテルの違いは?
コーディアルは、モクテルを作るために使われる材料のひとつです。
モクテルはノンアルコールカクテル全般を指し、コーディアルのほか、果汁、炭酸水、トニックウォーター、ハーブなどを組み合わせて作ります。
まとめ:コーディアルで植物の香りを気軽に楽しもう
コーディアルとは、果実やハーブ、花、スパイスなどの香りを生かした濃縮ドリンクです。
日本で販売されているハーブコーディアルは、ノンアルコールの商品が中心で、水や炭酸水、お湯などで薄めて楽しめます。ただし、海外では甘いリキュールをコーディアルと呼ぶ場合もあるため、購入時にはアルコールの有無を確認しましょう。
炭酸水で爽やかに楽しむほか、紅茶やハーブティー、モクテル、カクテルに加えるなど、アレンジ方法も豊富です。
お酒を飲む日も飲まない日も、植物の香りを楽しむ選択肢のひとつとして、コーディアルを取り入れてみてはいかがでしょうか。
【ライタープロフィール】
ハーブ酒のススメ編集部。薬酒・ハーブリキュールの選び方や、初心者でも楽しめる美味しい割り方を日々研究中。薬草やハーブ由来のお酒をもっと身近に楽しめるよう、味わいの特徴、飲み方のアレンジ、購入時の選び方をわかりやすく発信しています。定番のリキュールから話題のお酒まで、初めての方にも役立つ情報を編集部目線でお届けします。
※本記事は特定の商品の効果を保証するものではありません。
※疾病のある方、妊娠中の方は医師にご相談ください。
※法律により20歳未満の酒類の購入や飲酒は禁止されています。
※ご家庭で漬け込み酒を作る場合、アルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものに限ります。詳細は、国税庁Webサイトをご参照ください。